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新しい皮膚科

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アジア皮膚科認定医との連携

アジア獣医皮膚科認定医を皮膚科顧問に迎え、下記の指針のもと、より高度な診療を目指しています。皮膚科専門医とは、皮膚科診療のみを行う獣医療では数少ない専門医で、巷にあふれる認定医を認定する側の先生です。

● 犬と猫の皮膚科

当院の皮膚科診察の指針

■ 最新機器(ダーモスコピー)導入
■ 皮膚科エコーの研究
■ 皮下の3Dエコーの研究
■ 皮下腫瘤の硬度計測
■ 命に関わる皮膚疾患かどうか見極める。
■ ヒトや動物にうつるものか確認する。
■ 犬猫種に特異的な疾患であるか検討する。
■ 専門医との連携(後述)
■ 遠隔診療システムの構築

先進医療技術の応用

① ダーモスコピー

色素沈着

犬のダニ

② 皮膚科エコー

犬の皮膚腫瘍

犬の皮膚腫瘍の超音波画像の比較

犬の乳腺腫瘍

③ 最新LEDウッド燈

被毛1本から、真菌症の感染を発光により診断

猫の皮膚真菌症の検査
LEDウッド燈により真菌が光っています。ほとんど症状がない子で、飼い主にうつりました。

④ 皮下腫瘤の固さの検査

elastographyとshear wave
組織の硬さを調べるモード。人では肝硬変等を検査しますが、犬に多い、脂肪腫など良性のものをを的確に判断できたらよいと考えています。研究段階のテクノロジーです。

⑤ 皮下組織の3D構成

皮膚を3Dスキャンして血管走行をみています。

腹膜ヘルニアのチェックの3D化です。

皮膚を3Dスキャンして、摘出する腫瘤の場所を立体的に見ています。手術前の血管や組織の確認です。

遺伝的背景による疾患の見極め

① ドーベルマン、ボクサー等

遺伝的背景による疾患の見極め
左腰部
遺伝的背景による疾患の見極め
両相性に発生することが多い

ドーベルマンの再発性側腹部脱毛症
12月頃から発生、初夏に収束。光周期との関連が指摘されている。ボクサーにも発生します。

② イタグレ 等

遺伝的背景による疾患の見極め
遺伝的背景による疾患の見極め

イタグレのカラーダイルーション脱毛症
MLPH遺伝子の変異。脱毛ではなくて、実は裂毛現象。

③ ダックス 等

症例
症例

ダックスのパターン脱毛
痒みを伴わない、ある箇所に典型的な脱毛(パターン脱毛)が見られることがある

④ 短頭種(Fブル等)や短毛種

遺伝的背景による疾患の見極め
遺伝的背景による疾患の見極め

短頭種、短毛種の膿皮症
適切なシャンプー療法と抗生剤でコントロール

皮膚病の写真

① 命に関わる皮膚症状

症例
甲状腺機能低下症
尻尾の脱毛が有名。体幹や鼻梁に脱毛がでることもある。痒みはない。
症例
SIRS
全身性炎症反応症候群。痒みはない。写真はSIRSがDICへと移行したもの。
症例
黄疸(犬)
痒み無し。全身、舌、白目が黄色になる。胆嚢、胆管、肝臓の疾患で発生。
症例
クッシング症候群
背中の左右対称性脱毛。腹囲膨満、多飲・多尿・腹部皮膚に血管が浮く(ベトナム春巻き様)。
症例
紫斑
血小板異常、凝固能異常。痒みはない。緊急の症状です。
症例
蕁麻疹
全身の突然の赤み。薬のアレルギーでも起こる
症例
ムーンフェイス
ワクチンアレルギーが有名。右の写真のように、花や消臭剤でも起こる。
症例
植物アレルギー
ワクチンアレルギーと同様に、目や鼻の周りの腫れ。
症例
臍(さい)ヘルニア
臍の部分で、腹腔中の腸や脂肪が腹腔から突出した状態。
症例
ソ径ヘルニア
ソ径部で、腹腔中の腸等が腹腔から突出した状態。脂肪と間違う場合が多い。
症例
尿膜管遺残
人では臍膿瘍で有名。臍から尿や膿がでる。
症例
蛇咬傷
蛇の種類、動物の状態によっては、死亡するケースもある

② 命に関わる皮膚症状(腫瘍、癌)

症例
皮膚型リンパ腫(1)
全身の脱毛、多量のフケ、鼻・口唇部の色素の脱落。
症例
皮膚型リンパ腫(2)
全身の脱毛、多量のフケ、鼻・口唇部の色素の脱落。
症例
皮膚型リンパ腫(3)
この症例はハムスター。犬と同様に、フケ、脱毛等が特徴。
症例
肥満細胞腫
早期に手術が必須。脚先に出来ても、断脚することがある。
症例
膵臓外分泌腺がん
内臓腫瘍でも皮膚炎がでる場合がある。
症例
炎症性乳がん
炎症の強い乳がん。治療法はない。
症例
肛門周囲腺がん
初期は、下記の肛門周囲腺腫と区別が難しい去勢により予防可能。未去勢犬は、肛門周囲にイボがないか確認!

③ ヒトにもうつる皮膚病

人畜共通伝染病
人畜共通伝染病

ヒトにうつった猫の真菌症
人は非常に痒いですが、猫には脱毛や、痒みが出ない時があります。

猫の皮膚真菌症の検査
LEDウッド燈により真菌が光っています。ほとんど症状がない子で、飼い主にうつりました。

症例
皮膚真菌症
写真は栄養不足の仔猫。耳の脱毛が起きている。
症例
皮膚真菌症
皮膚真菌症とは、かび(真菌)による皮膚の病気のこと。写真の仔猫は耳、指、尾の脱毛が発症している。
症例
無症候皮膚真菌症
キャリア(無症候)の猫には注意。
症例
皮膚真菌症(犬)
高齢犬の真菌症は、突然発生する。
症例
犬爪白癬
ボコボコした爪。人にうつる。
症例
ノミアレルギー
腰のジクジクした脱毛。痒みが強く、ある日突然、脱毛が出ることが多い。

④ 動物間でうつる皮膚症状

毛根を移動するアカラス 下記の症例写真にもあるアカラス(毛包虫)の顕微鏡動画。実は見つけづらい奴。

症例
疥癬
症例
疥癬
症例
アカラス(毛包虫)
症例
アカラス(毛包虫)
症例
ウサギツメダニ

⑤ 犬によくある皮膚症状

症例
アトピー
症例
アトピー
症例
食物アレルギー
症例
脂漏性皮膚炎
症例
膿皮症
症例
膿皮症
症例
脂腺炎
症例
肢端舐性(ストレス性)
症例
耳寒冷凝集素症
症例
ばく創
症例
ばく創
異物の混入
異物の混入
症例
無菌性脂肪織炎
症例
被毛による角膜損傷
症例
根尖部膿瘍
症例
肛門周囲腺腫

⑥ 猫によくある皮膚症状

症例
光線過敏症
症例
好酸球性肉芽腫
症例
肛門腺自壊
形質細胞性皮膚炎
心因性皮膚炎(腹部)
症例
心因性皮膚炎(頚部)
蚊のアレルギー

⑦ 猫の肥満細胞腫

症例
症例
症例
症例

猫の脾臓の肥満細胞腫

猫の皮膚型肥満細胞腫の形状は様々です。白っぽく脂肪の塊のようなケースもあり、しばしば見逃されがちです。皮膚型発症の猫では、しばしば内臓(脾臓)に肥満細胞腫ができることがあるので、エコー検査は生涯にわたり必須です。動画の子は、皮膚型の5年後に発症。手術により摘出しました。

専門医との連携

当院では、特殊な診断用カメラ・ダーモスコピーやエコー画像を使い、専門医との間で遠隔診断が可能か、検討しています。専門医は、多数存在する認定医と違い、国内に数人で、非常に高度な皮膚科の専門診療を実施しています。将来は、彼らとの遠隔診療システムの構築に興味を持っています。

アレルギー検査

当院では、血液によるアレルギー検査(IgE検査)を実施していますが、検査を受ける前に、必ず以下の点について、確認してください。

検査の概要

① 犬アトピー性皮膚炎のガイドライン
犬アトピー性皮膚炎の診断ガイドラインでは、「アレルギー検査はアトピー性皮膚炎の診断には用いるべきでなく、あくまで他の検査の補助にすぎない」となっています。では何のために検査をするのかというと、後述する減感作療法や、今後予想されるアレルゲンの暴露を予防するために意味があるからです。

② アレルギー物質が必ず特定される訳ではない
多くの場合、一つの物質ではなく、様々な物質に陽性反応がでます(アレルギー物質候補が挙がります)。まったくアレルギー症状がでていない動物でも、陽性反応がでることがあります。つまり、陽性反応=100 %アレルギー物質とは言ません。

③ 国内には様々な検査機関がある
国内には様々な検査機関があります。検査機関によって測定項目や結果が異なることがあります。

④ 食物アレルギーはIgE検査ではわからない
ヒトの報告では、IgE検査は、食物アレルギー検査には不向きとの報告が多数あります。

⑤ ヒトでは実施されていない検査方法がある
アレルギーにはⅠ〜Ⅳ型があります。ヒトではⅠ型のアレルギー反応を血液中のIgEを指標に測定します(花粉症など)。犬の場合、このⅠ型に加え、国内ではⅣ型の反応も検査可能です(リンパ球反応検査)。ただ、このⅣ型に関しては存在自体が無いという研究もあり、いまだ謎が多い分野。

⑥ 検査機関により料金が異なります
検査機関により、料金が10,000〜50,000円と異なります。当院では現在、動物アレルギー検査会社の検査を導入しています。上記のⅣ型の検査も可能です。料金はすべて実施すると50,000円程度になります。

⑦ 医療経済学的な立場から一言
料金的なこと、必ずしもアレルギー物質が特定できないことから、検査に踏み切れない方が多くいます。当院としては、上記①〜⑥を理解された上で、必要であれば飼主様の同意を得て検査を実施いたします。ちなみに、一部の犬を除き多くの犬のアトピー性皮膚炎は、低用量のステロイドでコントロール可能です。10kg程度の犬であれば、5mgのステロイドを2~3日に1回で処方し、1ヶ月1,200円程度。つまり、5年分の処方料が、検査費にかかることになります。

⑧ ハウスダストマイトに対するアレルギー検査と減感作療法
ハウスダストに対するアレルギー検査を行い、陽性であればその物質を数回接種して、症状を軽くする減感作療法が当院でも実施可能です。現在、改善率は70%程度と言われています。しかし問題点もあります。症状が確実にハウスダストのみに反応しているのか、治療をしてみないと分からないこと(他の物質にも同時に反応していれば減感作療法の効果がなくなる)、料金が高額であること(当院では、検査6回の注射で7〜80,000円)、完治するのか、いまだ不明であることです。問題点も多いことから、大手保険会社アニコムでは2021年12月現在、保険対象外になっています。