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心臓病研究

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当院は心臓病の治療に加え
心臓病の研究を医学部研究者
企業研究者と共同で実施しています。

ホルター心電図計の装着

ホルター心電図検査による
ボクサー心筋症の解析

2018年現在、下記のふたつの研究と、論文、学会発表を行っています。

2018年より、国内の医学部と共同で、遺伝子解析、心電図解析(11誘導心電図)を実施しております。遺伝子解析(3mlの採血)、ホルター心電図検査は無料で行っていますので、お気軽にお問い合わせください(下記の研究協力のお願い参照。)

●研究
・ボクサー犬のホルター心電図検査
・ボクサー心筋症(ARVC)の遺伝子解析
・ボクサー犬の心電図解析(11誘導心電図解析)
・ARVCのメタボローム解析

●論文
・不整脈源性右室心筋症(Veterinary Circulation 6(3) 69-78(2017)
Arrhythmogenic right ventricular cardiomyopathy coincided with the cardiac fibrosis in the inner musclle layer of the left ventricular wall in a boxer dog (J Vet Med Sci 77(10) 1299-1303(2015)

●学会発表
・2013年獣医病理研究会での発表 http://www.nibs.or.jp/document/53document/No.1071.html
・2018年循環器学会講演

 

※下記に、現在注力しているボクサーの不整脈源性右室心筋症の研究概要を掲載いたします。

●ボクサー心筋症(不整脈源性右室心筋症、ARVC)

現在、60頭を解析し、下記の研究、論文、学会発表を行っています。

詳しくはこちら

ボクサー心筋症(BCM)とは

・古典的なBCMの考え方
以前より、ボクサー犬では、失神や突然死などの特徴的な疾患形態をとる心筋症が発症することが知られていました。1983年にDr. Harpsterはそれをボクサー心筋症(Boxer cardiomyopathy、 BCM)と呼び、重症度に応じて、以下の3つのカテゴリーに分類しました。

1  : 軽度な心室性不整脈が認められる。
2  : 重度な心室性不整脈を有し、運動不耐症や失神が認められる。
3  : 重度の心筋不全、心不全状態で、しばしば除脈性心室性不整脈が認められる。

・最近のBCMの考え方
2000年代に入り、Dr. Meursらは、臨床形態や病理組織学的観点から、BCMがヒトの不整脈源性右室心筋症(ARVC)に酷似していることを報告しました。ARVCは、1995年のWHO/ISFC合同委員会において、ヒトの心筋症分類に新たに加わったもので、右室の心筋細胞が、脂肪や線維脂肪に置換されることを特徴とする心筋症です。現在のところ、BCMは、ARVCであると考えられています。なおBCMとカルニチン不足との関連性が報告されたことがあります。ある系統のボクサー犬においてはその可能性もありますが、ほとんどのボクサー犬ではBCMとカルニチン不足は関係ありません。

・ホルター心電図検査による診断基準

Dr. Meursが提唱したBCM(ARVC)の診断基準
正常(normal) 単発性VPCの発生が、24時間で0〜20
再検査(indeterminate) VPCの発生が、24時間で20〜100、6〜12ヵ月後に再検査。
疑い(suspicious) 単発性VPCの発生が、24時間で100〜300。繁殖を避け検査を繰り返す。
罹患を示唆する(likely affected) VPCの発生が、24時間で100〜300、連発性VPCや心室頻拍が認められる。あるいは、単発性VPCの発生が 24時間で300〜1000
罹患(affected) VPCの発生が、24時間で1000以上



・実際のBCM心電図波形

実際のBCM心電図波形

当院からの研究協力のお願い

・ボクサー犬のホルター心電図検査
機器を無料で貸し出しています。1〜3日程度、機器をつけて検査を行います。一般の方でも自宅で装着できますが、主治医に貸し出すことも可能です。

・ボクサー犬の血液の提供
遺伝子解析を無料で行っています。主治医に3ml採血してもらい、簡単な処理後、当院に郵送してもらいます。

・ボクサー犬の献体のお願い
死亡したボクサー犬の心臓の提供をお願いしております。近隣の方は、ご遺体を当院にお持ちいただければ死後解剖致します。突然死の原因を確認したい方も、無料で心臓の検査を実施致します。主治医を介して、心臓を献体いただいても可能です。